母グマの個体識別
2012年 05月 11日
その後、その親子グマは姿を見せなくなりましたが、今度は入れ違いに、この春に生まれた小さな子グマを2頭連れた母グマがやって来るようになりました。同じ時期に2組のクマの親子が現れ、いったいどちらが6年前から観察を続けている母グマなのか、わからなくなってしまいました。
そこで、識別のためにツキノワグマ胸の斑紋を利用することにしました。月の輪型の斑紋は個体によって異なっており識別に使えます。過去に撮影した映像と、今回撮影した映像の中から、母グマの斑紋がはっきり映っているシーンを選択。切り出して比較してみました。
これを見れば一目瞭然ですね。斑紋はピタッと一致しています。これは授乳時のポーズですが、同じような姿勢をとっている所もおもしろいと思いました。