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母グマの個体識別

今年、いつものフィールドで、最初にツキノワグマの親子を観察したのは4月22日。その後、29日にも同じ場所で、同じ親子連れに出会うことができました。2歳と思われる子グマを2頭連れていたので、以前から観察している母グマだとばかり思っていました。
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 Canon XL-H1 EF300mm F4L IS   真ん中が母グマ   4月22日撮影

その後、その親子グマは姿を見せなくなりましたが、今度は入れ違いに、この春に生まれた小さな子グマを2頭連れた母グマがやって来るようになりました。同じ時期に2組のクマの親子が現れ、いったいどちらが6年前から観察を続けている母グマなのか、わからなくなってしまいました。


そこで、識別のためにツキノワグマ胸の斑紋を利用することにしました。月の輪型の斑紋は個体によって異なっており識別に使えます。過去に撮影した映像と、今回撮影した映像の中から、母グマの斑紋がはっきり映っているシーンを選択。切り出して比較してみました。

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 SONY HC-1(HDV)+ KOWA TSN-664+TSN-VA2    2006年5月4日撮影



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 Canon XL-H1 EF500mm F4L IS + Extender ×1.4Ⅱ   2012年5月5日撮影


これを見れば一目瞭然ですね。斑紋はピタッと一致しています。これは授乳時のポーズですが、同じような姿勢をとっている所もおもしろいと思いました。
by fieldnote | 2012-05-11 07:10 | ツキノワグマ