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ペルセウス座流星群の撮影

今から12年前の2001年、大流星雨となって出現したしし座流星群を目の当たりにして以来、他の流星群にはあまり関心がなくなっていたのですが、今年はなぜかペルセウス座流星群のことがしばらく前から気になっていました。

私にはめずらしく数日前から撮影場所のロケハン、機材の準備に動き始めたのですが、天候が不安定で雷注意報が出っぱなし。県内の内陸では洪水で家が水に浸かるなどの被害が出る始末で、星見どころではない空模様が続いていました。

それでも、極大の3日前、8月10日の夜には晴れとなり、テストも兼ねた撮影を行うことができました。最初の撮影地は標高800mの高原。市街地から離れているにもかかわらず、車で30分以内で到着できて見晴らしもよく、天体撮影にはかなりの好適地です。ただ、そこは風力発電の巨大な風車が林立し、シューシューと不気味な音が響いており、赤色灯が思いの外明るく、北側から東の方向にかけての撮影はまず無理です。

ペルセウス座流星群の撮影_a0087133_22393912.jpg
Canon EOS5D Mark III   Ai Nikkor 28mm F2S  絞りf=2.8  ISO3200  25秒  2013.8.10  22時40分


それでも、南から西側にかけては、天の川がくっきりと浮かび上がるほどの暗い夜空が広がっており、イメージしていた夏の星座を貫くように飛ぶ流星を撮るには、まずまずの場所。極大にはまだ時間はあるものの、時折、明るい流星が飛んでおり、構図優先で南の空にレンズを向けました。

撮影を始めて1時間半ほど経ったとき、火球クラスの流星がわし座を貫き、遠野の市街地(北上山系の中にあって、唯一、無駄に明るすぎるエリア)の方向に落ちていきました。
ペルセウス座流星群の撮影_a0087133_23135223.jpg
Canon EOS 5D MarkⅢ + SIGMA 15mm  F2.8  拡散フィルター使用  ISO3200  25秒  2013.8.11  0時02分  


その後しばらくねばってみましたが、これ以上の流星は出なかったのでテスト撮影は終了。予想外に大きな流星を捉えることができ、極大の日がますます楽しみになってきました。
by fieldnote | 2013-08-15 23:32 | 天体