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ハッチョウトンボ

旧沢内村(現西和賀町)にオオジシギの状況を見に行ったのですが、時間が早かったのでハッチョウトンボの生息地に行ってみました。この小さなトンボに魅せられて、毎年来ているという方がいて、いろいろ親切に教えていただきました。

これはメスです。色が地味で体長が2センチ程度しかないので、よほどそばに来ない限り見つけることができません。と言うより、小さすぎてトンボのようには見えないのです。オスは真っ赤なのでメスよりは見つけやすいのですが、姿は見えませんでした。少し時期が早いのではないかとのことです。

ワタスゲが揺れる湿地を双眼鏡でていねいに探したら、メスばかり5頭見つけることができました。どれもあちこち移動することはなく、同じ草や枝にとまっていました。たまに飛び立ってもすぐ元の場所に戻ります。
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Canon EOS-1D MarkⅢ   EF500mm F4L IS + Extender ×1.4Ⅱ

EOS-1D MarkⅢの「サイレントモード」を使って撮影してみました。普通の一コマ撮りや連写モードだとシャッター音が結構な大きさで響きますが、サイレントモードはシャッターボタンを戻さない限りチャージが行われないので、普通のモードに比べてかなり静かです。自然写真、特に対象が敏感な生き物の場合には、とても有効なモードだと思いました。

オオジシギは午後5時半ごろに「ジープジープ」と鳴き始め、6時頃には2羽が上空でディスプレイ飛行を始めました。けれども15分ほどで地上に降りてしまい、あとは鳴き声だけが聞こえていました。この時期、晴れた日の昼間に姿を見たり声を聞いたりすることはなかなか困難です。あと3週間ほどすると、曇っていれば昼間でもディスプレイ飛行を見ることができるようになるでしょう。


帰りに通った豊沢湖畔では3羽のヨタカを目撃。声もあちこちで響きわたっていました。
by fieldnote | 2007-06-11 07:05 | 昆虫