また、クマに出会う
2007年 10月 07日
またクマに出会いました。先週、ツキノワグマの子どもに出会った場所から350mほど標高の低い所。左の沢からいきなり飛びだして来て、右手の斜面を駆け上がる後ろ姿は小さな子グマでした。藪のかげからふり返ってじっとこちらを見ていましたが、すぐに上の方に歩いて行き見えなくなりました。先週の子グマと同じ尾根筋にいたので同一個体かもしれませんが、写真では違うようにも見えて、実際のところはよくわかりません。
フィールドを巡回していたら上空に2羽の猛禽が現れました。1羽はノスリですぐそばを何度も旋回。その上にいるのはトビか? と双眼鏡を覗いたら、
イヌワシでした。カメラを準備している間にどんどん上昇し、やがて見えなくなりました。そう言えば、暑かった夏には声すらほとんど聞こえなかった鳥たちですが、最近はずいぶん活発に動き回っています。
午後、エリア全体が見渡せる場所に移動してクマ棚探し。ナラの実の生育状況はいいのですがクマ棚は見つけることができませんでした。昨年の10月下旬にはクマ棚だらけという状態だったので、ツキノワグマがドングリを食べるために木に登り始めるのも間近でしょう。
この季節はシカの発情期なので、時おりオスジカの長く尾を引く鳴き声が聞こえます。遠くで聞こえると風情があるのですが、近くでいきなり鳴かれるとビクッとするような大音響です。
今年も気温があまり下がらず、紅葉など季節の進行は遅れていますが、生き物たちはそれぞれの時を着実に刻んで生きている、そんな事を感じさせられた秋の一日でした。