人気ブログランキング | 話題のタグを見る

また、クマに出会う

今朝、五葉山周辺では秋らしい空がひろがっていました。野生生物の観察、撮影は晴天より高曇りのほうがいいので、このまま薄雲が広がってくれないかな、などと考えていたら・・・
また、クマに出会う_a0087133_062762.jpg
Canon EOS20D  EF17-40mm F4L




またクマに出会いました。先週、ツキノワグマの子どもに出会った場所から350mほど標高の低い所。左の沢からいきなり飛びだして来て、右手の斜面を駆け上がる後ろ姿は小さな子グマでした。藪のかげからふり返ってじっとこちらを見ていましたが、すぐに上の方に歩いて行き見えなくなりました。先週の子グマと同じ尾根筋にいたので同一個体かもしれませんが、写真では違うようにも見えて、実際のところはよくわかりません。
また、クマに出会う_a0087133_0213873.jpg
Canon EOS40D  EF70-200mm  F2.8L IS


フィールドを巡回していたら上空に2羽の猛禽が現れました。1羽はノスリですぐそばを何度も旋回。その上にいるのはトビか? と双眼鏡を覗いたら、
また、クマに出会う_a0087133_045622.jpg
Canon EOS-1D MarkⅢ   EF500mm F4L IS

イヌワシでした。カメラを準備している間にどんどん上昇し、やがて見えなくなりました。そう言えば、暑かった夏には声すらほとんど聞こえなかった鳥たちですが、最近はずいぶん活発に動き回っています。


午後、エリア全体が見渡せる場所に移動してクマ棚探し。ナラの実の生育状況はいいのですがクマ棚は見つけることができませんでした。昨年の10月下旬にはクマ棚だらけという状態だったので、ツキノワグマがドングリを食べるために木に登り始めるのも間近でしょう。


この季節はシカの発情期なので、時おりオスジカの長く尾を引く鳴き声が聞こえます。遠くで聞こえると風情があるのですが、近くでいきなり鳴かれるとビクッとするような大音響です。
また、クマに出会う_a0087133_112158.jpg
Canon EOS-1D MarkⅢ   EF500mm F4L IS


今年も気温があまり下がらず、紅葉など季節の進行は遅れていますが、生き物たちはそれぞれの時を着実に刻んで生きている、そんな事を感じさせられた秋の一日でした。
by fieldnote | 2007-10-07 23:56 | 五葉山