親子グマに出会う
2010年 09月 26日
そして、台風一過の今日も、また同じフィールドへ出かけてきました。気温はきのうに比べて7℃も高めの19℃で、カラッとした青空が広がっています。
いつものように、沿岸の国道から山に続く道路に入り、ヤマモモポイントをチェック。いい感じに色づいていましたが、たわわに実ったヤマモモの実をクマが食べに来た形跡はありませんでした。きっと、すぐ近くで始まった伐採作業で重機が動き回っているので、警戒して近づかないのかもしれません。
車をゆっくりと進めカーブを曲がった時、15mほど前方の道路にツキノワグマが2頭、歩いているのを見つけました。クマたちは驚いた様子でしたが、比較的ゆったりと左手の崖下に姿を隠しました。
車を道の脇に寄せてエンジンを切り、外に出てそっと下の様子を窺うと・・・
母グマは、道路の方を気にしている様子だったので、もしかするともう一頭の子グマが道路付近にいるのかもしれないと思ったりもしましたが、どうやら子どもは一頭だけのようです。できるだけ刺激しないようにゆっくりと動きながら、ビデオカメラをセットし、望遠レンズ付きのカメラも準備しました。
枯れ葉を踏む音も立てないように用心していたのですが、ふいに、上から車が近づいて来ました。走行音は相当なものでしたが、母グマはほとんど気にしていない様子でした。きっと、道路のそばで行動することが多く、慣れているのだと思います。
耳だけは起きている母グマ
ぐっすり眠っている子グマ
30分も経った頃、母グマが子グマの方を見て、しきりと何か促すような仕草を始めました。子グマは起き上がり、「グー、グー」という声を上げながら母グマに近づき、一緒に斜面を上がるようにして姿を消しました。
以上 Canon EOS-1D MarkⅢ EF500mm F4L IS + Extender ×1.4Ⅱ
Canon EOS-1D MarkⅢ EF500mm F4L IS
Canon EOS40D EF70-200mm F2.8L IS
母グマに近づきながら子グマが発した「グーグー」音は、とてもはっきりと聞こえました。この瞬間は残念ながらビデオを回していなかったので、その声や動きは記録できませんでした。写真とビデオの二刀流は、なかなか、悩ましい撮影であります。