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ミズナラを食べるクマに出会う

9月はツキノワグマとの遭遇率が高い月です。今日は、遠野近辺の山でツキノワグマを探しました。

この季節、ツキノワグマは青いミズナラの実を食べます。青いドングリはジューシーでおいしいのです。
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クマは木の実を食べるために木に上ります。そして枝先についた実を手でたぐり寄せて食べます。枝をくわえて折ってしまうこともあります。ですから、ツキノワグマが実を食べた後は、ボキボキに折れた木の枝と枯れた葉っぱが残ります。これをクマ棚と言います。
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今の時期のクマ探しは、このクマ棚が重要な手がかりとなります。折れた枝に付いた葉が枯れて茶色く変色したものは古いので、クマがいる確率は低いのですが、葉が枯れていないものは枝が折られてから時間があまり経過していないので、近くにクマがいる可能性が高くなります。
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クマ棚の下にはフンが残されていることが多く、その状態でも、クマが近くにいるかどうかを判断することができます。これは、表面が乾燥しているので数日経ったものと思われます。
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日中、新しいクマ棚がある場所を歩き回って、周辺には多くのミズナラがあり、そのほとんどにクマ棚ができていることを確認しました。クマ棚の数の多さから、クマがまだ近くにいてミズナラの実を食べに来る可能性が高いと考え、一端、そこを離れ夕方になってから再びその場所に戻りました。

風下からゆっくりと近づいていくと、ある大木の枝が大きく揺れたり、折れたりする音がしています。正面から西陽を受け、逆光で見づらいのですが、双眼鏡を覗くと木の葉の陰に黒い姿を確認できました。
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望遠レンズを取りに車に戻り、今度は別の角度から近づいていくと、木の枝に腰掛け、実の付いた枝に覆い被さるようにして食べています。距離はおよそ50m。ドングリの殻をかみ砕く、カリッ、ポリッという音が、時々聞こえます。
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以上、DMC-GH4 + G X VARIO PZ 45-175mm、EF500mm F4LIS  2014.9.21撮影


あっという間に日没となり、撮影できた時間はわずかでした。シカがこちらの姿を見つけて派手な警戒音を発しても、クマは意に介することなく、青いミズナラの実を食べ続けていました。
by fieldnote | 2014-09-21 23:47 | ツキノワグマ