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厳寒の中での撮影で思ったこと

目が覚めて窓を開けたら、雲一つ無い快晴だったので、めずらしく早起きして早池峰を撮りに出かけました。

ビューポイントに着いた時はまだ陽が昇る前でしたが、思い描いたとおり、早池峰だけがピンク色に染まっています。カメラの設定を確認するのももどかしく、急いで車から降りて十数枚、シャッターを切りました。朝陽は駆け足で昇り、山肌の色が刻々と変化してしまうからです。
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しばらく撮影して車に戻り、気温計を見ると-13℃。すっかり冷えた体を温めてから、場所を移動することにしました。
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少し北上して猿ヶ石川の土手を歩いていると、なんだか辺りがキラキラし始めました。ちょうど昇ってきた朝日の光線を受けてダイヤモンドダストが輝き始めたのです。早起きして出かけて来た甲斐がありました。
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以上 DMC-GH4 + G X VARIO PZ 45-175mm


ところで、今回撮影に用いたカメラ(Panaspnic LUMIX DMC-GH4) は、同じシリーズのGH3に引き続き、今年の春から主に動画撮影用にと導入したものですが、慣れるにつれて写真の撮影に用いる割合もぐんと高くなってきています。いわゆるミラーレス一眼と呼ばれるカメラですが、小さい、軽い、高性能と3拍子揃っており、ボディやレンズの価格も、従来の一眼レフに比べとてもリーズナブルです。また、レンズはマウントアダプターを使用することで、手持ちのキヤノンのEFレンズを始め様々なメーカーのものを使えます。センサーがマイクロフォーサーズ規格なので焦点距離がフルサイズの2倍となり、望遠系のレンズを多く用いる野生動物等の撮影には有利です。肝心の画質についても、現時点で、すでに従来の一眼レフと肩を並べるレベルと感じられます。

ただし、まだ従来の一眼レフにはかなわない部分もあります。今朝の撮影でそれに気づきました。空中のダイヤモンドダストをうまく表現するのは意外と難しく、マニュアルフォーカスでないと背景にピントが行ってしまい、手前を漂う小さな氷の粒を目立たせることができません。そこで設定をマニュアルフォーカスに切り替え、ピントリングを手で操作し始めたのですが、どうも思うようにリングが回りません。フォーカスリングも重くなっていました。詳しい原因は不明ですが低温のためグリスが硬化して回転が渋くなったのかもしれません。電動ズームやオートフォーカス、その他の機能は全く問題無いのですが、機械的な部分については改良の余地有りと感じました。仕様表の動作環境を見ると、ボディについては0℃~40℃が使用可能温度と記載されていますが、レンズについては動作環境について記載は見つけられませんでした。従来の一眼レフも使用可能温度は同様でしたが、私の経験上、実際の撮影においては中級機以上であれば、レンズ、ボディ、バッテリーとも -20℃以下での長時間の撮影に問題無く使用できたことから、ミラーレスの上位機ならば、レンズも含めもっ
と高い耐寒性能が必要なのではないかと思います。

天体写真の撮影についても、まだまだと感じる部分があります。星のようなわずかな光しか発しない対象にピントが合わせにくいことです。液晶ファインダーやモニターでは星がよく見えずマニュアルでのピント合わせはかなり困難です。また、光量が不足しているため地上の風景もほとんど確認できず、構図を決められないのです。その点、光学ファインダーを使用している一眼レフは、星が見やすいため構図を決めるのに苦労しません。また、ライブビューでも星を捉えることが比較的容易なため、正確なピント合わせをしやすいのです。超高感度性能についても、写りやノイズの発生などを比較すると従来の一眼レフに軍配が上がります。ですから私は、現時点では、天体写真やホタル等の撮影にミラーレス一眼を積極的に使う気にはなっていません。

とは言うものの、ミラーレス一眼はすでに私の撮影にとっては欠かすことのできない存在になっています。その軽さ小ささは、従来の一眼レフに慣れ親しんできた者にとっては少し頼りない感じがしないでもありませんが、移動時や撮影時の体への負担を大幅に軽減してくれますし自由度も増します。特に、体力の低下を感じることが多くなってきた私には有り難い存在です。きっと近いうちに、極寒地や天体、夜間といった特殊な撮影にも対応できる性能を備えた機種が登場してくることでしょう。楽しみです。
by fieldnote | 2014-12-27 14:22 | 早池峰