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夜の森で ~ヒメボタルとコノハズクとヨタカ~

2週続けて週末に南昌山に入りました。主目的はヒメボタルです。ここがヒメボタルの生息地であることは以前から知っていました。ですが、近場なので「いつでも行ける」と思っていたことと、ここ何年か、シーズンになると地元紙に大きく取り上げられるようになり、「人出」が予想されるため避けていたのです。

最初に行ったのは7月20日。シーズン終盤にかかる頃でしたが気温は18℃、しかも強い風が吹いていたためあまり期待していませんでした。午後7時半を回ると辺りはかなり暗くなり、ヒメボタルが数匹、辺りを飛び始めました。西風が当たる場所はあまり数が多くありませんが、森の中では思ったよりもたくさんのヒメボタルのオスが飛び回り、草に止まるメスとシンクロして美しく光っていました。
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Canon EOS-1D Mark III Ai Nikkor 28mm F2S ISO3200  3分露出×4枚コンポジット 7/20撮影

午後8時近くになるとホタル見物の車が次々とやって来て、ヘッドライトの光が森の中に差し込むようになったので撮影は中断しました。真っ暗な森の中にじっと立って撮影していたのですが、ここまでやって来た人は3人だけ。あとの人たちは車からあまり離れず、中にはクマ対策のつもりか大音量でラジオを鳴らしながら歩き回っている人もいます。

にぎやかな時間はほんの20分ほどで過ぎ去り、また、山中にひとりぼっちの状態に戻りました。ヒメボタルは連続して光っているのではなく、一時光っていたかと思うとしばらくの間、ほとんど光るのをやめ、また一斉に光り始めるといういように、断続的に明滅を繰り返しているようです。暗闇が戻った森の中では、その後もしばらくの間、幻想的な光景が続いていました。

7月25日、この場所でヒメボタルが見られるのはいつ頃までかを確かめるため、再び南昌山に出かけました。雨上がりで気温が高くほぼ無風。前回より条件は良さそうでしたが、午後8時頃に数匹が光ったのみでシーズンは終わった事がわかりました。車も1台もやって来ませんでした。毎年通っている沿岸部のフィールドでは25日頃でも結構な数が見られるのですが、内陸にある南昌山では緯度や気候などの条件の違いからか、少し早くシーズンが終わるようです。

ところで、20日、25日とも、近くでコノハズクの声を聞くことができました。その声は「ブッポウソウ」「オットントーン」などと表現されていますが、私には「ブッ・キョッ・コー」と聞こえます。静かな夜の森に響く寂しそうな鳴き声はいつ聞いてもいいものです。また、25日には矢巾町側でヨタカも鳴いていました。かつてはあちらこちらで聞くことのできたその鳴き声も、今は限られた場所でしか聞こえなくなりました。渡ってくる数が激減していると思われますが、原因はどこにあるのでしょう。
by fieldnote | 2009-07-27 16:31 | ヒメボタル