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カテゴリ:五葉山( 10 )

ヒト棚

実りの秋、山の幸を求めて歩き回るのはツキノワグマだけではありません。多くの人間たちもやって来ます。その数はクマの数百倍。

たいていの人は、ヤマグリやキノコを自分たちで食べるくらい、少しだけ持ち帰っているようですが、中にはクマさん顔負けの、木登りの得意なとんでもない輩も出現します。


最近目立つのがこれ。
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ここは五葉山県立自然公園の一角で、植物の採取は禁じられています。それを知ってか知らぬか、絡みついたヤマブドウを狙って手当たり次第に木の幹や枝を切りまくり、大量の実を盗って行った跡です。

目立たない場所で見つけることが多いのですが、林道沿いで堂々と木を切り倒している所に遭遇したこともあります。共通しているスタイルは、「農機具メーカーのくたびれた帽子をかぶり、軽トラでやって来る年配者」ということでしょうか。

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最近は「道の駅」などに並べると、山の幸が高く売れるようです。全くの想像ですが、盗られたヤマブドウもそんな所に並んでいるのかもしれません。

こういった盗採が年々増えています。ヒトの欲望は際限がないですね。
by fieldnote | 2010-10-09 09:14 | 五葉山

偵察

9月に入り、ツキノワグマ観察の好機となりました。彼らの食べ物の様子などを見に、五葉山周辺に行ってきました。


ヤマモモです。今年もたくさんなっていました。
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ヤマブドウもいい感じ。
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ミズナラは実も大きく、たっぷりついていました。
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天気が悪かったせいか、若いキジが草の中でのんびりとエサ探し。ここでは常にイヌワシに狙われているので、晴れていたら、こんな目立つところには出てこないはずです。
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シカたちも姿を見せました。
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草が濡れているせいか、ツキノワグマのエサとなるイナゴたちの姿はほとんど見られませんでした。
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  以上  Canon EOS40D   EF70-200mm F2.8L IS
      Canon EOS-1D MarkⅢ  EF500mm F4L IS + Extender ×1.4Ⅱ

気温は高めでしたが(22℃)雨降りで暗く、ツキノワグマ日和でした。でもまだ、この辺りには来ていないようです。9月後半に期待したいと思います。
by fieldnote | 2010-09-13 07:05 | 五葉山

新緑の森

五葉山周辺の標高の高い場所は、新緑の季節を迎えています。
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 Canon EOS-1D MarkⅢ EF70-200mm F2.8 IS

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 Canon EOS40D  EF500mm F4L IS + Extender ×1.4Ⅱ

谷筋ではオオルリが美声を競い合っていました。


*やや標高の低い場所の道路脇で見つけたツキノワグマのフン。

見たい人のみ、どうぞ。
by fieldnote | 2009-05-24 10:58 | 五葉山

山が燃えた

4月4日、五葉山東側山麓の唐丹(とうに)町上荒川地区で発生した山火事は、100ヘクタール以上の山林を焼き尽くし、7日夕方、ようやく鎮火の方向に向かったようです。

現場は私のフィールドである五葉山の近くで、観察や撮影に向かうときはよくここを通ります。ですから、火災発生の報を聞いてからは気が気でなく、ついに我慢しきれなくなって、夕べ現地に行ってきました(掲載した写真は4月6日 22:30~23:00に撮影)。

夜でも周辺の道路は警戒のために交通規制などがあると考え、火災現場から遠く離れた唐丹湾の漁港から様子を見ました。手前の建物は片岸川河口の水門で、三陸鉄道の唐丹駅も付近にあります。片岸川上流右岸の尾根が激しく燃え、煙が海岸まで流れて来ていました。
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以上2枚   Canon EOS40D  EF70-200mm  F2.8L IS   ISO400 15秒露光

幸い、家屋や住人の方への被害は出ていないとのことです。しかし、この森の生き物たちのことを思うと胸が痛みます。
by fieldnote | 2008-04-07 21:49 | 五葉山

クマの棲む森へ

10月最後の週末も五葉山の森へ出かけてきました。台風の影響で土曜日は強い雨。夜は強風、日曜日は快晴と極端な天候の変化がありました。

今年は高温傾向が続きこの2日間も現地は13℃から14℃。紅葉も遅れ気味でしたがピークは過ぎました。
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以上2枚    Canon EOS40D  EF70-200mm  F2.8L IS

今回の目的はクマの痕跡を探すこと。昨年はクマ棚だらけだったのですが、今年は全くと言っていいほどありません。その原因を探りたかったのです。詳細は次回に。
by fieldnote | 2007-10-29 07:08 | 五葉山

また、クマに出会う

今朝、五葉山周辺では秋らしい空がひろがっていました。野生生物の観察、撮影は晴天より高曇りのほうがいいので、このまま薄雲が広がってくれないかな、などと考えていたら・・・
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Canon EOS20D  EF17-40mm F4L

More
by fieldnote | 2007-10-07 23:56 | 五葉山

五葉山の森

暑さが一段落した18日、五葉山周辺を巡ってきました。

森にはガスがかかり、時おり霧雨が降っています。
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気になっていたコナラの実の付き具合はまずまず。これならクマも困らないかな。
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フクロウの狩り場に違いないと前から気になっていた草原。大きな枯れ木の下で痕跡を探していたら・・・ありました、風切羽。乾かしてよく観察してみると羽の先がずいぶんとすり切れています。年配のフクロウのものでしょうか。
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以上    Canon EOS20D  EF70-200mm  F2.8L IS

かなり以前、付近で成鳥を見かけて以来出会いがなかったのですが、ここで暮らしている証拠をやっと見つけることができました。

たくさんのシカたちとも出会いました。その様子は次回お伝えします。
by fieldnote | 2007-08-19 20:51 | 五葉山

オオワシのねぐら

今年最後の日は五葉山周辺に出かけました。五葉山は、私がイーハトーブにやってきてから、その自然の奥深さを最初に教えてくれた山です。

沿岸部はもともと降雪量が少ないのですが、標高800m付近でも雪があるのは木陰の部分だけでした。稜線近くはさすがに冬の装い。シカたちは雪が苦手なので、この冬はよろこんでいるかもしれません。

        五葉山の稜線を望む       シカがいるのがわかりますか?
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Canon EOS 20D  EF70-200mm F2.8L IS


五葉山南麓の山ではワシ探し。しばらくして海の方から悠然と飛来するオオワシ成鳥を発見。見下ろす形でその姿を見ることができました。

午後は吉浜川沿いに下り、時々車を止めて山の斜面にいるシカを観察。いくつかのメスの群れが草を食べていました。

300mほど離れた稜線近くの巨木を双眼鏡でチェックすると白いものが見えます。もしや、と思いもう一度しっかり見てみるとオオワシの成鳥でした。おそらく先ほどの個体だと思います。

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Canon EOS20D  EF500mm F4L IS + Extender×1.4Ⅱ


日没まで2時間半、寒さをこらえて観察した結果、今日はこの巨木がねぐらとなりました。


注 : 野鳥愛好家の方より、記事の内容についてご指摘をいただきましたので、一部の表記を
   変更させていただきました。(2007/01/10)
by fieldnote | 2006-12-31 23:56 | 五葉山

山はもう冬

沢の源流ではしずくが凍りつき、葉っぱも枝も閉じこめられていました。
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Canon EOS20D EF70-200mm F2.8L IS


春になるまで、この氷はとけないでしょうね。
by fieldnote | 2006-11-28 23:16 | 五葉山

失われた巣

今日は五葉山に行ってきました。目的はムササビの生息状況の確認です。先日までの暖かさはどこへやら。急に冷え込んで雪もちらついています。

畳石から通称「1000m林道」をしばらく歩いたところにのあるブナの木に、ムササビの巣があります。かなり以前に繁殖を確認したのですが、その後しばらく現地に行っていないので、ずっと気になっていたのです。

最初はどうしてもそのブナが見つからず、行ったり来たりして探し回りました。付近は倒木が目立ちます。もしや、と思い倒れたブナに近寄ると見覚えのある穴が・・・。巣があったブナは、おそらく暴風によるものでしょう、幹の途中からボッキリと折れていたのでした。
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Canon EOS Kiss DN EF17-40mm F4L


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Canon EOS Kiss DN EF17-40mm F4L



巣穴には雨水がたまっています。小枝をつっこんで中にあるものを引っ張り出してみると、それは草や木の皮を使ったクッションでした。この木が倒れるまで、きっと毎年この中で子育てをしていたのでしょう。何年もの間、私の心の奥底で元気に動き回っていたムササビたち。予想外の現実に正直がっくりきました。 

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Canon EOS Kiss DN EF17-40mm F4L


でも、彼らはきっとこの山のどこかに別の巣を見つけ、たくましく生きていると思います。
by fieldnote | 2006-11-12 23:38 | 五葉山