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カテゴリ:ツキノワグマ( 64 )

逆走ツキノワグマ

2019年7月13日 午後7時30分頃

いつものフィールドでツキノワグマの撮影を終えた帰り道、国道を逆走して来る黒い物体。すぐにツキノワグマだと気がつきました。

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車はスピードが出ており、クマの接近速度も速かったため衝突を覚悟しましたが、急ブレーキとハンドル操作、クマ自身の回避行動でなんとか避けることができました。落ち着いてから車内を見ると、座席に置いた撮影機材等はすべて吹っ飛んで床に落下していました。

帰宅後、ドラレコの映像を何度も見直したところ、最初、クマがいたのは橋の上の対向車線側でしたが、車の接近に気づき、あわてて逃げようとしてやむなくこちらに向かってきたようです。

クマの撮影の帰りにクマと衝突するという笑えない事態は避けることができましたが、野生動物の生息地(岩手県内のほとんどすべての場所)での運転は、一層の注意が必要だと改めて思いました。

*動画の再生速度が標準では速すぎる場合、再生速度を0.5 程度に変更してご覧ください。





by fieldnote | 2019-07-14 19:54 | ツキノワグマ

今年は4月から今までの間、同じフィールドに通い多くのツキノワグマたちと出会ってきました。中でもこの母グマはほぼ毎回姿を現してくれたので、いろいろな生態を知ることができました。
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一般に「親子連れのクマは危険」と言われていますが、私がこの親子を含めて複数のツキノワグマを観察した範囲では、人に対して一番寛容なのは子グマを連れた母グマであると考えるに至りました。子連れのクマは、こちらを気にはしながらも数メートルの所をゆっくり通過していくことが何度もありました。他の単独のクマたちはかなり警戒心が高く、特にオスはすぐに逃げてしまう傾向があります。いずれも、ある程度の距離からこちらの存在を知らせるようにしており、突然の出会いは避けるようにしていた場合ですが、子連れのクマは逃げることは一度もありませんでした。

「親子連れのクマは危険」というのは、クマを仕留めようと追いかける猟師たちの経験から生まれた言い伝えだと思います。私のような一般人は、ただそれを何の疑いもなく受け取ってそう思い込んでいたわけです。全国のツキノワグマについて調査したわけではないので全てのクマに当てはまるかどうかはわかりませんが、他県でツキノワグマと関わっていて同じような見解をお持ちの方もいます。ツキノワグマについては、このように誤解や偏見、未知の部分がまだ多くあります。

動画は、夏の主な食べ物であるアリの巣を探して移動する親子グマです。アリだけでは空腹を満たすことはできないので、まわりにある草もよく食べます。今年生まれの子グマは、母グマの真似をしながら食べ物を覚えていきます。



by fieldnote | 2018-08-26 09:44 | ツキノワグマ

ツキノワグマの暮らし

かなり以前に子ども向けに作成したものですが、ツキノワグマの親子の動画をYouTubeにアップしました。

ツキノワグマはどんな暮らしをしているのか、あまり詳しくわかっていないことが多いのですが、その一端を知っていただくことができると思います。

12年前の撮影、編集なので撮り方や編集、画質等はへなちょこです。




by fieldnote | 2018-06-10 16:36 | ツキノワグマ

以前から、ツキノワグマの動画をドローンで撮影する構想を描いていたのですが、用心深いクマのこと、機体を近づけると逃げてしまうのではないかと躊躇していたところもありました。また、何よりも操縦がうまくできないとろくな映像は撮れないので、機体を購入後、人気のない河川敷等に出かけて、思い通りに飛行させる練習を積んできました。

この日は風がかなり強く吹いていましたが、いつものポイントで単独のクマを見つけたので試験的に撮影を試みることにしました。最初は高度を上げて上空からゆっくりと接近していきました。

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さらに機体を接近させてみましたが、クマはちらっと見上げるだけでのんびりと草を食べ続けていました。ちょっとうるさい鳥か何かと認識していたようです。春先の空腹時であったこと、あまり神経質ではない個体であったことも考えられるので、いつもうまくいくとは限らないと思います。

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以上 DJI mavic pro で撮影   2017.4.23


この後、クマは草を食べながら少しずつ移動して沢の奥へと姿を消しました。その移動経路を上空から追うことも十分可能であることがわかりました。この日の様子は、もちろん動画でも撮影してあるので、いつかお見せしたいと思います。

なお、現在のところ、私のような一般人が入手可能なドローンに装着されているカメラのレンズはほとんどが広角系なので、野生動物の撮影や調査にはやや不向きです。対象をある程度の大きさに撮るには、少なくともドローンを10m程度まで近づける必要があります。しかし、プロペラの回転音がかなりやかましいため、多くの野生動物たちは警戒して逃げてしまうものと思われます。ジンバルの調整が難しいとは思いますが、せめて中望遠くらいまでのレンズを使えるようになれば、さらに使い勝手がよくなると思います。










by fieldnote | 2017-04-23 08:52 | ツキノワグマ

グッドモーニング

もう0時を回ったのできのうのことになります。午後8時頃にテレビ朝日の「グッドモーニング」という番組の担当者の方から電話がありました。「明日の朝(11日)の放送にツキノワグマの映像を使いたいのだが、できれば最近撮影した映像を送ってほしい。」とのことでした。以前、提供していた映像は、かなり多くの番組で使用してきたためだからかもしれません。そこで、9月下旬に撮影したクマの映像を提供することになりました。
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GH4+EF500mm F4L IS 2016.9.24撮影(動画から切り取った画像)


数分の映像でも2GBを超えるものもあり、ネットを通して受け渡しをするため、大変な時間がかかってしまいました。計4本を送ったのですが、作業は先ほどやっと終わりました。
by fieldnote | 2016-10-11 00:52 | ツキノワグマ

今夜23:15から「列島異変2016 凶暴グマ異常出没の謎を追え!」という番組が放映されます。

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気鋭のツキノワグマ研究者である森林総合研究所の大西尚樹氏に映像や画像を提供させて頂いている関係で、番組制作の担当者の方から連絡を頂き映像を提供することになりました。

ツキノワグマは、人身事故が報道機関によってセンセーショナルに扱われることにより、今や人間にとって最も危険で恐ろしい生き物として認知されています。私の周りの大人も子どもも、ほとんどすべての人が、人を見れば襲いかかってくる凶暴で危険な生き物と思っています。私の住む岩手県では、マスコミや行政によって多くの県民に「ツキノワグマ=凶暴生物」という図式が浸透し、本来の生息地であっても見かけただけで通報するという行動様式が定着しています。そのためもあってか出没件数(実際は目撃件数)が年々増加するという状態になっています。

私自身は、本格的にツキノワグマの生態記録を始めてから10数年になります。これまで多くのクマと様々な出会い方をしてきましたが、ツキノワグマが大変危険な生物であると感じたことはありません。むしろ、とても用心深い臆病者で人間のことをよく見ている知的レベルの高い(犬よりずっとかしこい)動物であると確信するに至っています。なお、クマとの突然の出会いを想定し、こちらの存在をあらかじめ知らせることやクマ撃退スプレーの携帯など、事故を防ぐための備えも当然の事ながら行っています。

ツキノワグマを始め多くの野生動物は、人間と生息域が折り重なったり隣接したりしています。人間は経済活動によって自らの生命を維持していく生き物ですから、野生動物の生息域でも利益を得るためには遠慮無く侵入していきます。そのために彼らとの軋轢が生じ、人の側が不利益を被ると「被害」を受けたと喧伝します。今年の初夏に起きた秋田での悲劇(人にとってもクマにとっても)はその象徴であると私は思います。ちなみに、例年、クマとの遭遇により命を落とす方の数は、スズメバチに襲われて死亡する方よりかなり少なく、クマの事故がことさらにセンセーショナルに扱われる理由が何なのか理解に苦しんでいます。

今夜の番組、「列島異変」でツキノワグマがどのように扱われるかはわからないのですが、これまでも多くの報道番組に映像を提供してきた経験上、だいたいの想像はつきます。ツキノワグマ関連の番組制作に関わるほとんどの方々は、出会うことすら難しい生き物であるツキノワグマを実際に観察したり見たことがありません。そのような方たちが作る報道番組がツキノワグマの真の姿に迫ることは困難であると思います。たいていの場合、研究者や専門家のコメント、ネットで見つけた映像や視聴者投稿映像の都合のよい部分をつなぎ合わせて、番組の主旨に合うように編集して放送されています。「そのような番組に、おまえはなぜ映像や画像を提供しているのか」という声が聞こえてきそうですが、その生態のごく一部に過ぎないものの、人を避けつつ山野に懸命に生きるツキノワグマの姿を映像を通して知っていただきたいと願い提供を続けています。担当者の方とのやりとりも、クマについての認識を変えていただくことに少しは役立っていると考えています。

マスコミ関係の皆様には、「凶暴、殺人」などの用語や不安感を煽るような音楽の使用を極力控えていただき、クマという生き物に対する正しい認識を持つ方々の知見を重視し正しく反映した冷静な報道を切望しています。毎年、数千頭のクマの命が奪われている状況を当たり前のように受け入れている国民感情を作り出している原因の一端は、報道の在り方にあるからです。

*この記事を投稿して以降も、特に春から初夏にかけて、多く番組制作会社からツキノワグマの映像の提供依頼を受けています。中には「キバをむいたクマの映像はないか?」など、制作意図が透けて見えるような依頼もあり、いろいろと考えさせられました。








by fieldnote | 2016-10-08 23:12 | ツキノワグマ

クマ集う

お互いに気づいているけれど、ほとんど気にしない2組の親子グマ。
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GH4+EF500mm F4L IS 2016.9.24撮影

100mほど離れた所には大きなオスグマと若い個体がそれぞれ1頭ずついたので、ほぼ同じ場所に7頭が集まったことになります。どのクマもイナゴを食べていました。
by fieldnote | 2016-09-25 05:22 | ツキノワグマ

クマ遊ぶ

初秋の高原にて
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GH4+EF500mm F4L IS + Extender ×1.4Ⅱ   2016.9.18撮影
by fieldnote | 2016-09-19 23:39 | ツキノワグマ

岩手県花巻市の宮沢賢治記念館、南斜花壇下のトイレにて。
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 iPhone5s
by fieldnote | 2015-10-25 09:21 | ツキノワグマ

ツキノワグマの大好物

9月のベストシーズンに向けて現地調査をしてきました。冬眠を控えツキノワグマの食欲は日を追って増大していきます。その食欲を支える最も重要な食料はミズナラ、コナラの実です。

昨年、大きなツキノワグマがよじ登ってムシャムシャと実を食べ続けていたミズナラの木には、今年も大粒の実がなっていました。これで、この辺のツキノワグマは今年も安泰?
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夏から秋にかけての食べ物となるミズキの実もたわわに実っていました。
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以上 GH4 + G X VARIO PZ 45-175mm

今日の調査では、ツキノワグマの痕跡は見つけられませんでしたが、その気配は感じることができました。あと一週間もするとクマたちは、ジューシーな青いミズナラの実を食べ始めることでしょう。


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by fieldnote | 2015-08-23 22:38 | ツキノワグマ