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クリを食べる子グマ

五葉山で、今度は若いツキノワグマに会いました。その大きさから見て、今年の6月頃に母グマと別れた2歳の子グマだと思います。こちらを気にしながらも、夢中になってササの下に落ちているものを拾って食べています。双眼鏡でじっくり観察すると食べていたのはクリでした。殻を噛みつぶすカリッコリッっという音がかすかに聞こえて来ます。
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距離はおよそ20m。こちらが動かずにじっとしていると安心して食べているのですが、大きく動くと警戒して木にガシッと飛びつきます。けれどもすぐに降りて来てまたクリを食べるのです。よほどお腹が空いていたものと思われます。
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以上2枚    Canon EOS-1D MarkⅢ   EF500mm F4L IS    9月29日撮影

先週あたりからクリが地面に落ち始めました。それにともなってクマの食べ物が昆虫からクリに替わってきたようです。コナラやミズナラの木にクマ棚は無いので、まだドングリには手を出していないのでしょう。
by fieldnote | 2007-09-30 23:56 | ツキノワグマ

ツキノワグマの表情

しばらく寝そべっていたツキノワグマは、起き上がってまたイナゴを捕まえ食べ始めましたが、少しして付近の沢に姿を消したので、私はその場を離れました。

一時間半ほど後、同じ場所に行ってみるとツキノワグマはちゃんとそこにいました。相変わらずうつむいてイナゴを食べています。
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何とか表情を撮りたいと思い、顔を上げるのを根気強く待ってようやく撮った一枚。こっちを見ているように見えますが、私の存在には気づいていません。
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以上2枚  Canon EOS-1D MarkⅢ   EF500mm F4L IS      9月16日撮影

この後、ハイビジョンのビデオカメラでもその姿を撮影しましたが、やがて沢に入り見えなくなってしまいました。最初にツキノワグマを見つけてからすでに6時間が経過。移動距離はおよそ250m程度でしたので、半日、ほぼ同じ場所にいてエサを捕っていたことになります。日中の最高気温は29℃もあり、この時期としては異常なほど暑かったので、あまり動き回らずに食べることができるイナゴを狙ったのかもしれません。

今回の観察・撮影で、夏の間ツキノワグマが何を食べ、どのような行動をしているのかが、また少しだけわかってきました。
by fieldnote | 2007-09-27 21:08 | ツキノワグマ

リラックマ?

朝から食べ続けてお腹は落ち着いたし、出すものを出してスッキリしたからでしょうか、ツキノワグマはぺたんと座りこんだと思ったら、今度は寝ころんでごろんごろん。
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Canon EOS-1D MarkⅢ   EF500mm F4L IS  9月16日撮影

葉陰でよく見えないのが残念ですが、こうやってしばらくの間、くつろいでいました。
by fieldnote | 2007-09-25 07:05 | ツキノワグマ

フンをしたツキノワグマはちょっと上にある岩のそばに行き、腰掛けるような姿勢になったかと思うと、お尻を岩にゴシゴシと擦りつけ始めました。
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Canon EOS-1D MarkⅢ   EF500mm F4L IS              9月16日撮影

これは「拭いている」のではなくて、単にお尻がかゆかったのでしょう・・・ いや、マーキングをしているのですね。


ところで、ツキノワグマが食べていたイナゴたちを、今日同じ場所で撮影してきました。
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以上2枚  Canon EOS20D  EF17-40mm F4L             9月22日撮影

名前はざっと調べただけですが、1枚目はコバネイナゴ、2枚目がツマグロイナゴのメスではないかと思います。
by fieldnote | 2007-09-22 23:39 | ツキノワグマ

長靴にぶつかってきたのは小さなバッタでした。正確な名前はわかりませんが、その大きさからイナゴの仲間のようです。そういえば、車から降りてここまで歩いて来る時、この虫が草の中から跳び出してピンピンと逃げまどっていたのです。

そうか! クマが食べているのはこれかも知れない・・・  
あらためてじっくりと観察し、草の中に頭をつっこみ何かを食べる動作、前足で草を払い虫を追い出すような動作などから、クマはこの虫を食べているに違いないと判断しました。

クリはイガが割れていなくてまだ落ちておらず、ミズナラやコナラの実は大きくなっているけれど、食べ頃にはちょっと早いのかもしれないこの時期、草原にいくらでもいる昆虫がツキノワグマのエサとなっていたのでした。

 フンをするツキノワグマ
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Canon EOS-1D MarkⅢ   EF500mm F4L IS  9月16日撮影

しばらくするとクマはやわらかく水っぽいフンをしました。緑色がかって見えたのはエサにしているイナゴのせいかも・・・
by fieldnote | 2007-09-20 22:15 | ツキノワグマ

クマはゆっくりと歩きながら、ほとんど頭を上げることなく、下をうつむいたままで何かを夢中で探しています。最初、別の場所で車から見ていたときは、地面を掘っているように思えたのですが、全身がはっきり見えるこの場所で観察すると穴掘りはしていません。

地面に落ちたクリなどを拾って食べているわけでもないようです。時々、手を使って何かを払うような仕草をしたり、草の中に頭をつっこんで口でパクっとやったりと、動き回る小さな生き物を捕まえて食べているようです。
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Canon EOS-1D MarkⅢ   EF500mm F4L IS             9月16日撮影

あれはいったい何だろう? 重たいレンズを地面に置いて双眼鏡を使って詳しく観察しましたが、よくわかりません。

その時、何かが飛んできて私の長靴にプチっと音をたてて衝突しました・・・・・
by fieldnote | 2007-09-20 06:58 | ツキノワグマ

私がフィールドにしている五葉山域には何頭かのツキノワグマが生息しています。しかし、用心深いツキノワグマは人の前に姿を現すことはほとんどありません。が、きのうは運良く大きなオスグマに出会うことができました。

最初に見かけたのは車の中から。約50m先で地面を掘って何かを食べるような仕草をしています。ずっとうつむいたまま顔を上げることなくゆっくりと歩いていて、やがて木陰に入り見えなくなってしまいました。

しばらくしてから、歩いていった方向とスピードを考え、いるにちがいないと見当をつけた辺りに行ってみることにしました。何を食べているのか興味があったからです。丘の向こうの窪地に向けて用心深くゆっくり歩いて行きます。いて欲しいという思いと、近くにいたらどうしよう・・・という思いが交錯し、足がだんだん動かなくなってきました。腰のクマ撃退スプレーをすぐに取り出せるようにケースの口を緩め、500ミリのレンズを付けた重たいカメラを持ち直し気持ちを奮い立たせて進みます。もう車からは100m以上離れてしまいました。このドキドキ感は久しぶり。

下の沢が見える位置まで来て、首をキリンのように伸ばして下を見下ろすと・・・

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Canon EOS40D  EF70-200mm  F2.8L IS              9月16日撮影

いました! 距離はおよそ7050m、幸い風は正面左手から強く吹いていて、匂いや音はクマに届きません。クマは先ほど見たときと同じ姿勢で、しきりと何かを食べています。
by fieldnote | 2007-09-17 22:55 | ツキノワグマ

赤と黒

小説のようなタイトルですが、ムササビの体色のことです。
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Canon EOS40D  EF70-200mm  F2.8L IS    580EX

右が赤で左が黒。いつも2匹で出てきます。色の違いで個体識別ができそうですが、それは写真に撮った後の話。赤いライトで照らしていると、どっちがどっちだかわかりません。
by fieldnote | 2007-09-13 23:46 | ムササビ

エゾゼミ、ふんばる

あんなににぎやかに鳴いていたエゾゼミも、町中では声を聞かなくなりました。が、標高600mほどの五葉山南面では、一頃の力強さは無くなったものの、まだエゾゼミが鳴いています。
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以上2枚   Canon  EOS Kiss DN  EF17-40mm F4L


こちらは樹液に集まるいろいろな虫たち。この時はミヤマクワガタが一番良い場所でがんばっていました。
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Canon EOS20D  EF100-400mm  F4.5-5.6L IS

晴れた日は、まだ25℃近くまで気温が上がることもありますが、朝夕は冷えて来ています。虫たちの姿を見ることができるのもあと少しです。
by fieldnote | 2007-09-10 07:08 | 昆虫

ムササビの森

以前、フィールドにしていた場所が街灯や航空関係の誘導灯の建設でだめになって以来、ずっと探し続けていたムササビの棲む森。県内あちこちのここぞと思われる場所をピックアップして、最初は昼間のあいだに痕跡を見つけることから始めました。

杉などの大木がある場所を見つけては、その根元にしゃがみ込んでフンを探します。この方法で数ヶ所を調査しましたが、見つかったのは1ヶ所のみ。杉や松の大木に皮はがしや爪跡、巣穴があってもフンは見つからず、生息している気配が感じられない所がほとんどでした。

ムササビは完全な夜行性動物なので見ることもなかなか困難です。痕跡を見つけてから何度も通い、動きのパターンを把握しないと撮影などおぼつきません。

内陸部にある山すその森で、やっと撮ることができた1枚。ここでも軽量でシャッター音がソフトなEOS40Dが活躍しました。シャッター音は「パコパコ・・・」という感じでちょっと高級感に欠けるのですがソフト。これが音に敏感な野生動物の撮影には好都合なのです。
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Canon EOS40D  EF70-200mm  F2.8L IS   580EX

ムササビは巣から出て少したつとエサ場に移動して行くようで、この場所からは姿が見えなくなります。静かになった森では、フクロウがいつまでも鳴き続けていました。
by fieldnote | 2007-09-04 07:10 | ムササビ