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「うちの近くにハッチョウトンボがいます」

小さな友人(9歳)が教えてくれた場所は、岩手県南部の有名観光地にほど近い、丘を切り開いた住宅造成地の売れ残った空き地。
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虫取り網を担いで現地で待っていた友人の虫かごには、確かにオスとメスのハッチョウトンボが入っていました。辺りを見回すとたくさんいるではありませんか。小さな池やじめじめした場所もあるので、この辺りで繁殖しているのだと思いますが、きちんと調べたわけではないので、はっきりしたことはわかりません。
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 以上 Canon EOS20D  EF17-40mm F4L

この場所が、いつまでも売れ残っていますように・・・
by fieldnote | 2010-06-27 21:52 | 昆虫

風前の灯火

しばらくぶりで、トラフズクの繁殖地を訪ねました。

時期的には遅く、ここで繁殖したとしても、すでにこの地を離れている可能性もあるのですが、「痕跡だけでも」という思いで来てみました。大きなユリノキの下でフンやペリットを見つけたので、ここで最近までトラフズクが生息していたことは確認できました。が、自分の目で繁殖は確認していないので、この痕跡だけでは今年もヒナが巣立ったかどうかはわかりません。

左奥の白く見えるのがフン、真ん中の黒いのはペリットです。
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 Canon EOS-1D MarkⅢ  EF300mm F4L IS

衝撃的だったのは、昨年までトラフズクの親子が使っていたサワラの木や、その木が植えられていた家がすでに姿を消していて、更地になっていた事です。

いよいよ開発の波は、県内で唯一のトラフズクの生息地を飲み込み始めました。
by fieldnote | 2010-06-21 00:05 | トラフズク

地震の森のツキノワグマ

6月4日、祭畤山(まつるべやま)の中腹の森を散策してきました。

一関市内から祭畤山に行くには、2年前の岩手・宮城内陸地震で崩落した祭畤大橋の横にできた仮設の橋を通ります。そこから見える、地震の記憶を風化させないためにと残された祭畤大橋の残骸を見ると、揺れのすさまじさが伝わってきます。周辺の山腹には地震でできた崖崩れの跡が生々しく残っています。
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森に入ると、若葉をいっぱいに広げたブナの大木が迎えてくれました。
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が、ここにも地震の爪痕が残っています。
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倒木の上に鳥の羽が散乱していました。猛禽が捕まえて、ここで食べたのでしょう。
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途中の沢は、地震の際の土石流で埋まっていました。そこに簡易型の堰堤が作られていて、傍らに真新しい看板が建てられていました。誰も来ないようなこんな所に、国の予算を使って立派な看板が建っているのですが、こんなの必要なんですかね。日本各地の山の中に、同じような看板が無数に建てられています。蓮舫さんに見せたらなんと言われるか・・・
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・・・などと思いながら見ていると、なんだかちょっとおかしい。高さ2メートル余りの看板の一部が壊れているのです。
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こんな山の中に来てわざわざ看板を壊していくのは・・・ 林野行政に不満を持つ分子たち? いやいやこんな事をしたって何の意味もありません。では、何者? もう、お気づきの方もいるのではないかと思いますが、これはツキノワグマがガリッとかじった跡です。


証拠はこれ。上り下りした時に爪痕をしっかり残していきました。ツキノワグマは山中に建てられる看板や道標の類が嫌い(いや、好きなのかも)なようで、新しくできたこの類の人工物にはたいてい痕跡を残しています。塗料のにおいに反応するのでしょうか。
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 以上 Canon EOS20D  EF17-40mm F4L

地震の影響がまだ残る森。でも、生き物たちはこの森で逞しく生き続けています。
by fieldnote | 2010-06-07 00:39 | ツキノワグマ

岩手・宮城内陸地震の震源に近い場所で、この地震によってその存在が明らかになった活断層の調査が行われています。今週の初め、震源地に近いその場所を見学する機会を得ました。調査員の方が指し示している石がゴロゴロとしている層は、かつて川だった所です。
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こちらの写真で指し示しているのは、上の写真で川だった所が地震のために2メートル以上ずれた部分。つまりここが活断層という訳です。黒い帯に見える層も同じようにずれが生じています。この部分は森林が発達し、その葉などが堆積した層です。
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こちらは、上の場所から300メートルほど離れた場所で見られる活断層の続きです。スパッとずれている様子がわかります。
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地上からは見えない、この地中の大きな変化の様子が、当時の地震のすさまじさを伝えています。

ところで、この活断層の現場に見たことの無い車が停まっていました。「バイブロサイズ車」と言い、人工的に地震を起こして調査するための車です。日本には数台しか無いそうです。タイヤの直径は人の背丈以上です。
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 以上 Canon EOS20D  EF17-40mm F4L

この見学については、独立行政法人 産業技術研究所、株式会社アイ・エヌ・エー、地元のSさんに大変お世話になりました。なお、これらの場所は、調査後に埋め立てられるので、6月上旬までしか見ることができません。
by fieldnote | 2010-06-04 22:21 | 自然現象