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いつものフィールドを目指し、峠道をゆっくりと車を走らせていると、カーブを抜けた目の前の道路に2頭ニホンザルがおり、車を見てあわてて山の斜面に駆け上がって行きました。サルの行方を目で追いつつ、道路脇に車を停めて斜面を見上げると、10メートルほど先の木の上に1頭が腰掛けていました。
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サルはこちらを気にしながらも落ち着いた様子だったので、刺激しないように静かに撮影。そばにもう一頭見つけた瞬間、すぐ上部でシカが大音量の警戒音を上げたので、びっくりしてカメラを落としそうになりました。私よりシカに近かったサルは、ちょっと振り返っただけでほとんど気にしていない様子でした。

シカの声に刺激を受けたのか、少し離れた斜面ではあちこちでサルが鳴き始めました。「ホォホォホォホホッ」「ガッガッガッ」という威嚇するような声。走り回りながら「キッキッ」と鳴くもの。木の枝を揺すっているもの。葉の陰になって正確な頭数はわかりませんが10頭前後はいるようです。

大きな、おそらくボスと思われるサルの後から、真っ赤な顔をした母ザルと小さな子ザルが現れました。母ザルは手に何かを持って口に運んでいます。おそらくヤマブドウの実だと思います。
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 以上 Canon EOS40D  EF70-200mm F2.8L IS

岩手県のニホンザルは明治時代以降の狩猟圧によって、ここ五葉山の周辺を除いて絶滅したと見られています。他の地域でも、時折人々の目に付くところに現れるサルがいますが、これは、単独で行動する「離れザル」です。五葉山のニホンザルは、東北地方ではここだけの独特の遺伝子を持っているということもあり、いろいろな意味で貴重な存在であると言えます。

長年、五葉山に通っていますが、ここ南面に生息するサルの群れに出会ったのは今回が初めてです。このサルたちが人とは関わりを持たず、いつまでも、山奥で野生のままに生きていくことを願っています。
by fieldnote | 2012-10-14 23:51 | ニホンザル

早池峰秋色

午後遅く、早池峰周辺のホンシュウジカの生息状況を調べるために、荒川高原からタイマグラ、小田越、河原の坊を周辺を巡ってきました。

近年、早池峰の周辺にホンシュウジカが「入り込み」、「貴重な高山植物が食い荒らされる」という危機感に溢れた見解をあちこちで聞くようになりました。しかし、実際にどの程度のシカが早池峰周辺に生息しているか、また、その生態はどのようなものかをきちんと調査したという報告は目にしていないので、それらの見解はあくまで想像の範囲でしかないものと思われます。

今回は、ホンシュウジカの生息痕跡を求めて車で移動しながらの観察でした。しかし、シカの姿はおろか、発情期独特のオスジカの鳴き声も含め、生息しているという証拠は見つけることはできませんでした。

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 以上 Canon EOS40D  EF70-200mm F2.8L IS


日没直前、早池峰、薬師岳が赤々と燃え上がる様子が印象的でした。
by fieldnote | 2012-10-08 23:43 | 早池峰