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今年は4月から今までの間、同じフィールドに通い多くのツキノワグマたちと出会ってきました。中でもこの母グマはほぼ毎回姿を現してくれたので、いろいろな生態を知ることができました。
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一般に「親子連れのクマは危険」と言われていますが、私がこの親子を含めて複数のツキノワグマを観察した範囲では、人に対して一番寛容なのは子グマを連れた母グマであると考えるに至りました。子連れのクマは、こちらを気にはしながらも数メートルの所をゆっくり通過していくことが何度もありました。他の単独のクマたちはかなり警戒心が高く、特にオスはすぐに逃げてしまう傾向があります。いずれも、ある程度の距離からこちらの存在を知らせるようにしており、突然の出会いは避けるようにしていた場合ですが、子連れのクマは逃げることは一度もありませんでした。

「親子連れのクマは危険」というのは、クマを仕留めようと追いかける猟師たちの経験から生まれた言い伝えだと思います。私のような一般人は、ただそれを何の疑いもなく受け取ってそう思い込んでいたわけです。全国のツキノワグマについて調査したわけではないので全てのクマに当てはまるかどうかはわかりませんが、他県でツキノワグマと関わっていて同じような見解をお持ちの方もいます。ツキノワグマについては、このように誤解や偏見、未知の部分がまだ多くあります。

動画は、夏の主な食べ物であるアリの巣を探して移動する親子グマです。アリだけでは空腹を満たすことはできないので、まわりにある草もよく食べます。今年生まれの子グマは、母グマの真似をしながら食べ物を覚えていきます。



by fieldnote | 2018-08-26 09:44 | ツキノワグマ